老人ホーム入居者に対するカシスの生活習慣病予防効果を確認【日本-ニュージーランド国際共同研究】 ~肝機能に対するカシスの新たな効果を発見~

名古屋大学発ベンチャーの株式会社ヘルスケアシステムズ(本社:愛知県名古屋市千種区、代表取締役:瀧本陽介)は、日本ニュージーランド国際共同研究として、株式会社ツクイ(本社:神奈川県横浜市港南区、代表取締役:津久井宏)の協力を得て、介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン町田東館」にてカシスの健康効果試験を実施しました。

50~90代の男女にカシス6gを4週間摂取した結果、肝臓機能を示す指標の一つであるALTの改善効果が確認されました。この結果は2月22日~24日にニュージーランド・オークランド市で開催される「9回国際アントシアニン学会(9th International Workshop on Anthocyanins」にて発表されます。

生活習慣病の予防には、適度な運動などが効果的ですが、高齢者は加齢による筋力低下や認知症、脳・神経の障害などにより運動できない方も多く、食生活によって生活習慣病を予防することが重要になります。また、若年層から継続的に予防・未病対策を行うことで健康寿命の延伸、ひいては医療費や介護費の削減につながるものと期待しています。

当社は、今後このような健康に対する研究について、ツクイと協力して進めていく予定です。さらに、今回の研究素材のニュージーランド産カシスをツクイのお客様や一般消費者向けにも提供できるよう計画しています。

 

<研究内容と成果>

■調査概要

  • 調査時期:2016年8月〜9月 調査対象:50代~90代の男女24名
  • 調査方法:理学的検査、血液生化学的検査、尿検査
  • 試験統括機関:株式会社ヘルスケアシステムズ、愛知学院大学
  • 試験実施施設:介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン町田東館」
  • 本研究は国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)とニュージーランドビジネスイノベーション雇用省(MBIE)による国際科学技術共同研究推進事業(SICORP)の支援を受けて行われました。

■成果

50~90代の男女にカシス6gを4週間摂取した結果、肝臓機能を示す指標の一つであるALTについて、カシスを摂取した場合、非摂取群に比べて有意に改善しました(グラフ1)。ALT(GPT)は肝臓に存在する酵素で、数値が高い場合、内臓(特に肝臓)に脂肪が蓄積され、脂肪肝の指標となります。通常、ALT値の改善には、食事内容の改善や適度な運動が必要となりますが、カシスを摂取することで運動をしなくともALT値が有意に減少し、運動と同じような効果がある可能性が示唆されました。このことから、日常的にカシスを摂取することで生活習慣病のリスクを減らす事に貢献できると考えられます。

カシス研究成果1

グラフ1.摂取群と非摂取群のALT値の関係

 

<カシス(ブラックカラント)とは>

カシス(ブラックカラント)はヨーロッパやニュージーランドで栽培される果物であり、和名はクロスグリと呼ばれ、アルコール飲料やジュース、ジャム、薬などとして利用されてきました。このカシスは鉄分、マンガン、ビタミンCを豊富に含むだけでなく、他のベリーには見られない2種類のアントシアニンを含んでおり、そのアントシアニンは体重増加抑制、血管内皮機能改善、コレステロール値改善、抗炎症作用に効果があると言われています。

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グラフ2.カシス(ブラックカラント)とは

 

<問い合わせ先>

株式会社ヘルスケアシステムズ 営業企画部 安竹 電話:03-6809-2722

株式会社ツクイ IR・広報部 渡邊・杉浦・森山 電話:045-842-4193