抗体チップ法の研究開発

名古屋大学や国立長寿医療研究センター、株式会社豊田中央研究所との共同開発により、ガラス基板上に多様な抗体を搭載できる抗体チップを開発しました。数μLという微量検体から多様な検査項目を測定することができ、これまで酸化ストレスマーカーやサイトカイン類の搭載チップを実用化してきました。国内外の大学や企業からの依頼を受けこれまでに1万検体以上の検査実績があります。また、尿中8-OHdG郵送検査「サビチェック」でも、この抗体チップ法によって検査が行われています。

抗体チップは、微量検体を多項目同時かつ安価に測定できる次世代型の測定システムです。抗体チップは、からだの状態の指標となるバイオマーカーに特異的なモノクローナル抗体をあらかじめチップ上に搭載し、抗原抗体反応によって生体内の微量物質を測定します。我々の研究グループは、酸化ストレスや炎症反応に対する独自のモノクローナル抗体を保有しており、これらを載せた抗体チップは、生活習慣病や加齢に伴う疾患の予防マーカーとして期待されています。

抗体チッププロジェクトは、平成17年のJST大学発ベンチャー創出プログラム事業に『アゾポリマーを利用した「抗体チップ」の作製と食品機能評価への応用開発』として採択され、測定技術が確立されました。引き続いて平成21年からは経済産業省の地域イノベーション創出研究開発事業『抗体チップを用いた未病検査システムの開発』として自動化測定や解析システムなどが開発されました。

これらの開発プロジェクトにより、抗体チップ測定システムの実用化に成功し、2011年より尿中の酸化ストレスの受託分析を、2013年より涙液中の酸化ストレスの受託分析を開始しました。

JST 大学発ベンチャー創出プログラム事業(2005~2007年)

平成17年度採択課題『アゾポリマーを利用した「抗体チップ」の作製と食品機能性評価への応用開発』

期間:平成17年~19年

目的 (1)アゾポリマーを利用した抗体固定化技術の確立
(2)抗体チップ量産化と専用測定機器の開発
(3)抗体チップの食品機能性評価への応用
成果 (1)抗体チップの量産化の成功
(2)抗体チップの測定精度向上
(3)抗体チップ専用の小型測定機器の開発
(4)食品機能評価及び未病診断に対する有用性検証

img_arrow

抗体チップの基盤的技術を確立


開発成果

img_kotai-chip_graph01

img_kotai-chip_01

開発チーム

名古屋大学 研究統括、抗体チップ実用化
兵庫大学 抗体の開発
椙山女学園大学 動物実験による有用性検証
(株)豊田中央研究所 抗体固定化技術の確立
アイシン精機(株) 発光検出器の開発
(株)DNAチップ研究所 抗体チップ量産化の確立

経済産業省 地域イノベーション創出研究開発事業(2009~2010年)

平成21年度採択課題『抗体チップを用いた未病検査システムの開発』

期間:平成21年~22年

目的 (1)処理速度の向上
(2)データ管理システムの構築
(3)実用化検証
成果 (1)一部工程の自動化による検査効率の向上
(2)多項目同時測定チップの確立
(3)データベース構築と解析ソフトウェアの開発
(4)人間ドック検体や臨床研究検体での実用化検証

img_arrow

抗体チップ法の未病検査実用化


開発成果

img_kotai-chip_02

開発チーム

(株)ヘルスケアシステムズ 自動化工程の確立、未病検査の実用化
名古屋大学 検査マーカーの選定
国立長寿医療研究センター 疾病因子との相関性解析
(株)豊田中央研究所 測定自動化、多項目チップの開発
日研ザイル(株) 検体分析
(株)医用工学研究所 解析ソフトの開発

共同開発・コラボレーション募集

「郵送検査キットの取り扱い」
「研究や健康プロジェクトでの郵送検査キットの活用」
「新しい検査の共同開発」
などございましたら、こちらまでお問い合わせください。