京セラ様と女性の健康支援の活用に向けて「生体マーカー即時検査装置」を共同開発しました
ヘルスケアシステムズと京セラが「生体マーカー即時検査装置」を共同開発
即時にその場でカラダの状態を把握することが可能に。女性の健康支援への活用を目指し、実証試験を実施
株式会社ヘルスケアシステムズ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:瀧本 陽介、以下ヘルスケアシステムズ)と京セラ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長: 谷本 秀夫、以下京セラ)は、これまで専門の検査機関でないと測れなかった尿中や唾液中の成分を測定する『生体マーカー即時検査装置』を共同で開発しました。これにより、体内の栄養等の成分情報から、即時にカラダの状態を把握することが可能となります。
今回初めて、本検査装置に「エクオール※検査」を実用化し、女性の健康支援への活用を目指し、現在、自治体・薬局などでサービス提供に向けた実証試験を開始しています。
検査装置
W 131×D 146×H 153(mm)
開発の背景
少子高齢化社会が進む中、医療費削減を実現するためには、未病段階でカラダの状態を正確に把握し、適切な対応を促すことが重要です。
ヘルスケアシステムズは、未病をテーマに健康状態を測る郵送検査キットを提供しています。
京セラは、スマートフォンや各種通信機器向けにSAW (Surface Acoustic Wave:表面弾性波)デバイスを提供してまいりましたが、今回、SAWの伝搬経路上に接する媒質の変化によるSAWの伝搬特性の変化を電気信号として検出できることを利用し、バイオセンサーとして実用化することに成功しました。現在、ヘルスケア領域での応用展開を目指しています。
両社は2021年より、健康増進および予防に繋がる即時に自分自身の健康状態を知る機会の創出を目指し、さまざまなシーンで活用可能な即時検査装置の共同開発をスタートしました。
「生体マーカー即時検査装置」について
「生体マーカー即時検査装置」は、体内の栄養等の成分を、尿や唾液などの生体試料を用いてその場で測定し、即時に結果を提供する測定装置です。
今回、ヘルスケアシステムズは、これまで培った未病検査に関する知見とノウハウを提供しています。この装置では、生体試料に含まれる成分に反応するセンサーの電気信号を測定することによって、検体の性質・成分を検出します。このセンサー部分に活用しているデバイスは、京セラが開発したSAWバイオセンサーです。
SAWデバイスは小型で作製でき、また、検出は電気信号処理で行うため、光学系部品が不要となり検査装置の小型化を実現できます。
また、今回実用化する「エクオール検査」は、ヘルスケアシステムズが2012年に郵送検査キット化に成功し、同社のエクオール抗体技術を利用して行われます。この装置では、尿中の「エクオール」濃度を定量値として示します。
今後の展開
「生体マーカー即時検査装置」は、持ち運びも容易であるため、医療機関への来院時の待ち時間を利用して検査を行い、その場で検査結果を伝えることも可能です。また、ドラッグストアや薬局などにも設置可能で、即時検査が実現できます。さらに、専門の測定技術を要しない手順を目指しているので、健康イベントの場での活用も期待できます。
将来的には、「エクオール検査」だけでなく、さまざまな健康状態のデータと結合して、一人ひとりの生体マーカーに合った食事や生活習慣を提案するようなヘルスケアプラットフォームの実現を目指してまいります。
本件に関するお問合せ
株式会社ヘルスケアシステムズ 広報担当 高実子(たかじつこ)
MAIL : pr@hc-sys.jp
※お問い合わせフォームはこちら