当社が試験実施機関として参画したヒト臨床試験を含む研究成果が、国際科学誌「Cell Metabolism」に掲載されました
2026年5月、ワシントン大学医学部の今井眞一郎教授(生産的加齢医学研究所
理事長)と湧永製薬株式会社らによる共同研究の成果が、細胞代謝・老化研究分野における国際的なトップジャーナルである「Cell Metabolism」(インパクトファクター:30.9)に2026年5月7日付でオンライン掲載されました。
当社は、本研究のうちヒト臨床試験パートにおいて、試験実施機関として倫理審査および試験の実施を担当いたしました。
掲載論文
タイトル:Garlic-derived metabolite activates LKB1, promotes adipose eNAMPT secretion, and improves age-related muscle function via hypothalamic signaling
著者:Jun-ichiro Suzuki, Kiyoshi Yoshioka, Masahiro Kurita ほか、Toshiaki Matsutomo, Shin-ichiro Imai
掲載誌:Cell Metabolism(Cell Press/ Elsevier)
DOI:https://doi.org/10.1016/j.cmet.2026.04.006
掲載日:2026年5月7日(オンライン)
研究の概要
本研究では、熟成ニンニク抽出物に含まれる含硫アミノ酸 S-1-propenyl-L-cysteine(S1PC)が、白色脂肪組織においてLKB1-SIRT1経路を活性化し、NAD⁺生合成の重要な酵素であるeNAMPT(細胞外型NAMPT)の分泌を促進させることが明らかにされました。この脂肪組織由来eNAMPTは視床下部に特異的に作用し、交感神経系を介して骨格筋機能を改善することで、加齢に伴う筋力低下やフレイル(虚弱)を抑制することがマウスで示されています。
ヒト臨床試験パートでは、健常な日本人成人(20〜49歳)を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照試験により、S1PCを含有する高濃度ニンニク粉末の単回経口摂取が、適正な体脂肪量を維持する中年層において血中eNAMPT濃度を有意に上昇させることが確認されました。
当社の貢献
当社は本臨床試験において、以下を担当いたしました。
倫理審査委員会による試験計画の審査・承認
UMIN臨床試験登録(試験ID:UMIN000056177)
被験者リクルート、試験当日の運営、理学検査、体組成測定、採血
なお、統計解析、論文執筆等は共同研究機関にて実施されています。
当社は今後も、信頼性の高い臨床試験の実施を通じて、ヘルスケア・抗加齢分野の科学的エビデンス創出に貢献してまいります。