受託検査・受託分析の取扱い

当社は、血液や尿、唾液をはじめとする多様な生体試料(検体)を対象として、高品質な受託検査サービスを提供しています。ELISA、HPLC、GC、リアルタイムPCR等、様々な分析機器と豊富な検査実績・分析ノウハウを通じて、各種研究や医療、健康管理の現場を強力にサポートいたします。また当社検査事業部は、分析、検査や校正を行う機関の能力に関する国際規格のISO/IEC 17025の認定を取得(※1)し、分析受託から報告までの管理、分析試験員の技能、徹底した分析精度の管理など、分析に関する高い管理力と技術的能力を有しています。

エクオールや大豆イソフラボン一斉分析、皮脂RNAによる網羅的遺伝子発現解析、コリバクチン検査など独自性の高い検査項目のほか、幅広い検査項目に対応可能です。受託検査をご検討中の方にも最適な検査項目をご提案いたします。高精度な検査結果が必要な方、カスタマイズ可能な検査項目をお探しの方は、ぜひ当社にご相談ください。血液・尿・唾液・涙液等の生体試料ほか、食品試料等の分析も承っております。

※1 認定範囲:
化学的試験(人尿のイオン電極法による生化学自動分析装置を用いたナトリウム及びカリウム分析試験/人尿の酵素法による生化学自動分析装置を用いたクレアチニン分析試験/人尿のアンモニア回避法による生化学自動分析装置を用いた尿素窒素分析試験/人尿の酵素サイクリング法による生化学自動分析装置を用いたミオイノシトール分析試験)

 

受託検査の流れ

受託検査の流れ

受託検査項目リスト

トランスクリプトーム解析(皮脂RNA) 腸内細菌叢 ご案内事項

下記リスト以外に測定できる検査項目もございます。お気軽にお問い合わせください。

バイオマーカー

カテゴリー 検査項目 説明
イソフラボン エクオール
Equol
特定の腸内細菌によりダイゼインから産生される代謝物
最低検体量:200 μL
検体:尿、血清、血漿、食品
アグリコン型イソフラボン

  • エクオール Equol
  • ダイゼイン Daidzei
  • ゲニステイン Genistein
  • グリシテイン Glycitein
HPLCによる一斉分析
最低検体量:1 mL以上
検体:尿、血清、血漿、食品
酸化ストレス 8-OHdG
8-hydroxy-2′-deoxyguanosine
DNAの酸化損傷マーカー
最低検体量:200 μL
検体:尿、血清、血漿、精液
イソプラスタン
Isoprostane
リン脂質の酸化損傷マーカー
最低検体量:200 μL
検体:尿
TBARS(MDA)
酸化ストレスの指標
検体:血液
エルゴチオネイン
Ergothioneine
強力な抗酸化作用を持つアミノ酸誘導体
検体:血液
炎症マーカー インターロイキン-6
IL-6 (Interleukin 6)
免疫に関与するサイトカインのひとつ
最低検体量:500 μL
検体:血清、血漿、尿、細胞培養上清
腫瘍壊死因子-α
TNF-α (Tumor necrosis factor-α)
マクロファージに作られるサイトカインのひとつ
最低検体量:300 μL
検体:血清、血漿、細胞培養上清
糖化マーカー 終末糖化産物
AGEs (Advanced Glycation End Products)
糖化反応によって作られる生成物
最低検体量:200 μL
検体:血清、血漿
ペントシジン
Pentosidine
骨を構成するタンパク質のコラーゲンの老化架橋で、骨質の状態を示す
最低検体量:500 μL
検体:尿
ストレス コルチゾール
Cortisol
副腎皮質ホルモンの1つで、過度なストレスを受けると分泌が増加する
最低検体量:500 μL
検体:尿、唾液
クロモグラニンA(CgA)
Chromogranin A
自律神経刺激によって唾液中に放出される精神的ストレスマーカー
最低検体量:50 μL
検体:唾液
オキシトシン
Oxytocin
ストレス軽減や幸福感の向上にも寄与するペプチドホルモン
検体:唾液・血液
αアミラーゼ
α-amylase
ストレスの指標となる酵素
検体:唾液・血液
ヒートショックプロテイン(HSP)
Heat shock protein
細胞を守るストレス応答タンパク質
検体:血液
疲労 タウリン
Taurine
肝機能、腎機能、ストレス状態を反映するアミノ酸マーカー
検体:尿
免疫関連 免疫グロブリンA(IgA)
Immunoglobulin A
粘膜面を防御する局所免疫機構
最低検体量:100 μL
検体:唾液、血清、血漿、糞便、涙液
神経系・脳機能関連 脳由来神経栄養因子(BDNF)
Brain Derived Neurotrophic Factor
神経回路網の形成や発達に重要
最低検体量:50 μL
検体:血清
神経成長因子(NGF)
Nerve Growth Factor
神経成長を促進するタンパク質
検体:血液
性ホルモン テストステロン(TST)
Testosterone
男性ホルモンの一種
最低検体量:200 μL
検体:血清、血漿、精液、唾液
卵胞刺激ホルモン(FSH)
生殖機能を調節するホルモン
検体:尿、血液
エストラジオール(E2)
女性ホルモンの一種であり、主要なエストロゲン(女性の生殖機能と性特性を調節するホルモン)
検体:唾液・尿・血液
プロゲステロン
Progesterone
女性ホルモンの一種、黄体ホルモン
検体:尿、血液
骨関連 デオキシピリジノリン(DPD)
Deoxypyridinoline (DPD)
骨吸収の指標となる物質
検体:尿
COMP
Cartilage Oligomeric Matrix Protein
関節軟骨の損傷マーカー
検体:血液
CTX-II
C-terminal cross-linked telopeptide of type II collagen (CTX-II)
関節の損傷や関節炎などの疾患における軟骨破壊のマーカー
検体:尿
腎機能関連 D-セリン
D-Serine
脳で合成され、腎機能や神経疾患の指標となるアミノ酸
検体:尿
脂肪酸 脂肪酸25項目

  • カプリン酸 Capric acid
  • ラウリン酸 Lauric acid
  • ミリスチン酸 Myristic acid 等 etc.
全種類一斉分析、1種類からの測定のいずれも可能
最低検体量:ろ紙血:40 μL、血清/血漿:50 μL
検体:ろ紙血、血清、血漿
その他 ムチン
Mucin
粘膜表面を物理的に外的刺激から保護
最低検体量:涙液:10 μL、糞便:100 mg
検体:涙液、糞便
亜鉛
Zinc
必須微量元素
最低検体量:100 μL
検体:血清、血漿、精液
グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)
Glucagon-like peptide-1 (GLP-1)
血糖調節と食欲抑制を担うホルモン
活性型も測定可
検体:血液
PYY
Peptide YY (PYY)
食欲抑制を促すホルモン
検体:血液

トランスクリプトーム解析(皮脂RNA)

検査項目 説明
皮脂RNA​(RNA-seq)​​(RNA-seq)​ 花王㈱開発の「皮脂RNAモニタリング®技術」を活用し、ヒトの皮脂中にある約一万種におよぶRNAの発現情報を網羅的に解析します。​
検体:皮脂​
「皮脂RNAモニタリング®技術」についての詳しい情報はこちら
花王株式会社ウェブサイト

皮脂RNAモニタリングは、花王株式会社の登録商標です。

腸内環境

検査項目 説明
16S rRNAアンプリコン解析
16S rRNA amplicon analysis
NGS(次世代シーケンシング)を用いた菌叢解析
検体:糞便
定量PCR解析
Quantitative PCR (qPCR) analysis
特定の菌をリアルタイムPCRを用いて定量解析
検体:糞便
ClbP遺伝子定量
Clbp gene
Clbp遺伝子をリアルタイムPCRを用いて定量解析
抗体検査

  • プレボテラ Prevotella
  • フィーカリバクテリウム Faecalibacterium
  • バクテロイデス Bacteroides
  • ブラウティア Blautia
  • ビフィズス Bifidobacterium
特定の腸内細菌に反応する抗体を使って便中の細菌を測定します。国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と共同開発。
検体:糞便
インドキシル硫酸
3-Indoxylsulfuric acid
腸内の腐敗物質であるインドールの代謝物
最低検体量:500 μL
検体:尿
免疫グロブリンA(IgA)
Immunoglobulin A
腸管粘膜免疫力の指標の一つ
検体:糞便
ムチン
Mucin
粘膜表面を物理的に外的刺激から保護する成分
検体:糞便
ゾヌリン
Zonulin
腸の透過性を調整するタンパク質で腸管バリア機能の指標の一つ
検体:血液
カルプロテクチン
Calprotectin
腸管の炎症度合いを反映するマーカー
検体:糞便

その他菌叢解析

検査項目 説明
16S rRNAアンプリコン解析16S rRNA amplicon analysis​ NGS(次世代シーケンシング)による16SrRNAアンプリコンシーケンス解析。主にV3-V4領域を対象としたショートリードの他、ロングリード対応可能。

ご案内事項

次の点をご確認ください。

  1. 採取容器

    尿、唾液、精液、糞便の採取容器は弊社で販売を行っておりますが、採取容器はお客様でご準備いただいても問題ございません。特殊な容器の場合は、事前に使用可能かお問い合わせください。

  2. 保存温度

    尿、血液、唾液、涙液、精液などは-20℃で冷凍で凍結した後、送付をお願い致します。常温で保存しても安定なマーカーはございますが、研究目的の場合は冷凍をお勧めしております。便検体につきましては、測定項目や採便容器で保管・送付温度が異なりますので、お問い合わせください。

  3. 検体の発送

    凍結したサンプルは、冷凍便にて弊社にお送りください。発送費用はお客様のご負担となります。搬送中に検体が溶解しないように、発泡スチロールの箱にドライアイスや保冷剤を一緒に入れて下さい。土曜日、日曜日、祝日、お盆、年末年始は検体を受領できませんので、ご注意ください。

  4. 測定後の検体

    受付時に検体の希望保管期間を伺います。保管期間を過ぎた検体は破棄いたします。長期保管をご希望の場合は、保管料をいただく場合がございますので、お問い合わせください。検体の返却はご希望であれば可能でございますので、あらかじめご連絡ください。返却時は着払いでの発送となります。

CASE STUDY 受託検査事業の事例紹介

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