長瀬産業様と「エルゴチオネイン検査」の共同開発を開始し『Bio Japan』で公開されます

株式会社ヘルスケアシステムズ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:瀧本陽介、以下当社)は、長瀬産業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:朝倉 研二、以下「長瀬産業」)と共同で、強い抗酸化活性を有し、その不足が認知症やフレイルなど様々な健康リスクに関係すると注目される「エルゴチオネイン」を簡便かつ迅速に測定する郵送検査技術の開発を開始いたしました。この共同開発により、将来の認知症リスクやお肌の老化リスクなど様々な分野で活用できる新しい健康・美容指標の確立を目指します。
長瀬産業は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共にエルゴチオネインの発酵技術を用いた大量生産法の開発に取り組んでおり、今回の検査・測定技術の開発についても2021年10月13日~15日にパシフィコ横浜で開催される「Bio Japan」のNEDOブースにて公開されます。

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エルゴチオネインとは 

「エルゴチオネイン」はキノコや微生物のみがつくる天然の希少アミノ酸で、強い抗酸化活性をもちます。食事より摂取した「エルゴチオネイン」は各種臓器に蓄積し、酸化ストレスから細胞を保護することが報告されています。近年の研究で、認知症やフレイル患者において血中の「エルゴチオネイン」濃度が低いことが報告されており、「エルゴチオネイン」がこれら健康リスクのバイオマーカ―となることが期待されています。その他、白内障治療、免疫賦活作用や不妊治療、美容といった幅広い分野でその機能性が注目されており、世界的に研究が進んでいます。
ヘルスケアシステムズのエルゴチオネインに関する研究

開発背景について

当社は、独自に開発した測定技術によって、エクオール(腸内細菌の働きでダイゼインから生成されるエストロゲン活性の強いイソフラボン)等の食品の栄養や腸内環境、食塩摂取量といった生活習慣や予防に特化したバイオマーカーを使って、一般消費者に向けた郵送検査を主事業にしています。これまで商品化したものは、製薬メーカーや食品メーカーとの共同開発を含め20種類以上に上ります。
 長瀬産業は、ケミカルや食品素材を中心に取り扱う専門商社としてバイオテクノロジー分野の研究開発を行うR&D機能を有し、かねてより「エルゴチオネイン」の機能性に着目し、その機能研究と分析技術開発を進めています。さらに、同社は発酵生産技術を活用して、これまで一部のキノコからしか抽出されず大量生産が困難だった「エルゴチオネイン」を安価で安定に供給できる、環境配慮型バイオ生産プロセスの開発に取り組んできました。

共同開発の内容と展望

このたびの共同開発では、体内の「エルゴチオネイン」の数値を簡便・安価に可視化する測定技術の確立および郵送検査キットの完成を目指します。開発にあたり、一般の方を対象にしたモニター調査を実施し、体内の「エルゴチオネイン」の数値を判定し、健康リスクの評価レベル等を検証します。
両社では、この検査の開発によって、将来の認知症リスクやお肌の老化リスクなど様々な分野で活用できる新しい指標の確立を目指しており、それにより「エルゴチオネイン」の機能性に着目した食品や化粧品の開発にも貢献出来ると期待しております。郵送検査キットの上市は、2022年内を目指して開発を進めています。
 

 

本件に関するお問合せ
株式会社ヘルスケアシステムズ 広報担当
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